
[クライアント]モバイルデバイス管理システム (現在継続中)
本システムは、スマートデバイスのリモート管理機能を提供します。管理者は、ブラウザから組織内の個人やグループに対してさまざまな指示を出すことができます。

#1. 紹介.
本システムは、企業や法人が利用する iOS / Android デバイスを一元的に管理・運用するためのクラウドサービス です。
管理者はWebブラウザを通じて、組織内の個人およびグループに対して、以下のような様々なリモート操作を強制的に実行することが可能です:
デバイス情報の一括取得
セキュリティポリシーの適用
デバイスのロック
遠隔データ削除 など
業務端末の安全な運用と効率的な管理を実現する、高度な統合デバイスマネジメントサービスです。
主な機能一覧:
- デバイス情報の取得
- デバイスロック
- 遠隔データ削除
- パスワード解除
- 位置情報の収集
- デバイス機能制限(カメラ、Bluetooth、SDカード、Wi-Fi等)
- パスワードポリシーの設定
- ローカルワイプ設定
- デバイス証明書の配布
- VPN接続設定(PPTP、L2TP、L2TP/IPsec PSK、L2TP/IPsec CRT)
- アプリ起動制限
- Root化検知
- 通話履歴の取得(発着信)
- 通話制限
- Wi-Fi接続先制限
- ポリシー違反デバイスの検出
- ウイルススキャンとの連携(オプション)
月
0
+
テクノロジー
0
エンジニア
0
+
#2. 課題.
当初のシステムは単一のサービスにすべての機能が集中しており、
ソースコードの規模が大きく、処理ロジックも複雑 であったため、以下のような課題が発生していました:
- 機能の追加や修正のたびに、コード管理や保守が困難
- デプロイごとに 全体のシステムに影響が及ぶリスク
- 機能間の分離が不十分で、処理速度の低下 が発生
さらに、UI と処理ロジックが密結合していたため、
- 顧客要望に応じたUI/UXの調整や拡張が難しい
- SSR(サーバーサイドレンダリング)によるページ表示速度やSEO最適化の実現が困難
加えて、Web、Android、iOSのマルチプラットフォーム対応 にも柔軟性を欠いており、
将来的な拡張や外部連携に課題が残る構成となっていました。
#3. 解決策.
- 本システムでは、マイクロサービスアーキテクチャを採用しており、柔軟なスケーラビリティ、保守性の向上、そして技術的な変化への適応を可能にしています。
このアーキテクチャにより、システム全体の安定性が高まり、外部システムとの連携も容易になり、導入・監視における自動化にも対応しやすくなっています。 - 技術面では、Ruby on Rails を使用してバックエンドAPIを構築し、フロントエンド開発には Nuxt.js を活用しています。さらに、AndroidおよびiOSのネイティブアプリ も並行して開発されており、マルチプラットフォームでの互換性を確保しています。
#4. 実績.
- ビジネスロジック(バックエンド)と表示レイヤー(フロントエンド)を明確に分離することで、開発プロセスの最適化だけでなく、システムのスケーラビリティや保守性の向上にもつながります。
- また、Nuxt.js の SSR(サーバーサイドレンダリング)機能 を活用することで、ページの表示速度やSEO対策の効果を高めることができ、特に複雑なWebインターフェースを持つ管理システムにおいて有効です。